会議が終わるたびに、誰かが議事録をコピーしてNotionに貼り付け、さらにSlackに共有リンクを投稿する——そんな作業を毎回繰り返していませんか。AI議事録のSlack・Notion連携の設定方法を正しく組めば、この一連の手作業をほぼゼロにできます。
ただし、調べてみると「SlackのAI議事録」「Notion AIコネクター」「Zapier/Yoom連携」など複数のアプローチが混在していて、どれを選べばいいのか混乱しがちです。そこで本記事では、2026年7月時点の最新仕様をもとに、AI議事録 Slack Notion連携の設定方法を目的別に整理し、ステップバイステップで解説します。
1. AI議事録とSlack・Notion連携の基礎知識
「そもそもどのツールが何をするのか」を整理しないまま設定を始めると、途中で詰まります。まずここで全体像を把握してください。
1-1. AI議事録機能とは何か
AI議事録とは、会議の音声や会話テキストをAIがリアルタイムで文字起こし・要約し、構造化されたドキュメントとして自動生成する機能です。SlackのハドルミーティングにはSlack AI(有料プラン)が組み込まれており、会議終了後に自動で要約メモを生成します。一方、Nottaのような専門の文字起こしツールを使えば、Slack以外の会議(Zoom、Google Meet等)の音声もAI議事録として書き出せます。
つまり「AI議事録」には大きく2種類あります。
| 種類 | 代表ツール | 主な対象会議 |
|——|———–|————-|
| Slackネイティブ | Slack AI(Business+/Enterprise Grid) | ハドルミーティング・チャンネル |
| 専用文字起こしツール | Notta
、ZENCHORD1など | Zoom・Meet・Teams・対面など |
どちらを使うかで、Notionへの連携設定方法が変わります。そのため、以降ではSlackネイティブの方法と、専用ツールを組み合わせる方法の両方を説明します。
1-2. Slack・Notion連携で実現できること
連携を設定すると、次の3つの流れが自動化されます。
Slack AIが自動で要約メモを生成
議事録がNotionデータベースに保存される
「Notionに議事録を保存しました」と通知
手動コピペが不要になるだけでなく、過去の議事録をNotion上で横断検索できるようになります。さらにNotion AIを活用すれば、Slackの会話内容をもとにした質問応答も可能です(後述)。
2. 事前準備:必要なツールとアカウント設定
設定を始める前に、以下の3点を確認してください。ここを飛ばすと後で「権限が足りない」「プランが対応していない」という詰まりポイントにはまります。
2-1. Slackワークスペースの要件確認
Slack AIの議事録機能を使うには、Business+プランまたはEnterprise Gridプランが必要です(2026年7月時点)。無料プランやProプランでは利用できません。また、ワークスペースオーナーまたは管理者の権限がないと、AI機能の有効化設定ができない点も注意してください。
2-2. Notionアカウントとワークスペース設定
Notion AI Slackコネクターを使うには、Notionもビジネスプランまたはエンタープライズプランが必要です(2026年7月時点)。さらに、接続を行うユーザーはNotionワークスペースオーナーかつSlackワークスペースオーナーの両方の権限を持っている必要があります。
一方、Yoomなどの自動化ツール経由で連携する場合は、Notionのフリープランでも部分的に動作することがあります。ただし、Notion AIの機能(要約・Q&A)はAI付きプランが必須です。
2-3. API認証情報の取得
Zapier・Yoom・Make(旧Integromat)経由で連携する場合、Notion側でAPIトークンを取得します。手順は次のとおりです。
- Notionにログインし、
設定→APIインテグレーションを開く 新しいインテグレーションを作成を選択し、名前を入力(例:「Slack議事録連携」)- 生成されたシークレットトークン(
secret_〜)を安全な場所にコピー - 連携したいNotionデータベースを開き、右上の「…」→「接続を追加」で作成したインテグレーションを選択
なお、Slack側はSlack AppのOAuth認証で対応します。詳細は第4章で説明します。
Nottaが気になった方はこちら
3. Slack側のAI議事録設定方法
Slackの議事録機能は、会議の種類によって有効化の場所が異なります。ハドルミーティングとチャンネルの2パターンを押さえてください。
3-1. ハドルミーティングでAI議事録を有効化する
ハドルミーティング中にAI議事録を起動する手順です。
チャンネルまたはDMで「ハドルを開始」をクリック
ハドル画面下部のメニューから「AIメモ」または「スレッドの要約」を有効化
チャンネルにAI要約メモが自動投稿される
ハドル終了後、Slackが自動生成する要約には「議論した内容」「決定事項」「次のアクション」が含まれます。この構造がそのままNotionに転送されるため、整形の手間がほとんどかかりません。
3-2. チャンネル全体で自動議事録をオンにする
毎回手動で起動するのが面倒な場合、チャンネルレベルで設定できます。
- 対象チャンネルを開き、チャンネル名をクリックして「設定」を開く
- 「AI機能」または「自動化」セクションで「ハドルのAI要約を自動で生成」をオン
- ワークスペース管理者による承認が必要な場合は、承認リクエストが送信される
3-3. 議事録の停止・キャンセル方法
ハドル中に議事録を止めたい場合は、ハドル画面の「AIメモ」アイコンを再度クリックしてオフにします。すでに生成された要約を削除したい場合は、Slackのメッセージ上で「削除」を選択してください。なお、Notion AI Slackコネクターの接続を解除したい場合は、Notionの設定→Notion AI→Slackの横の⚙️→接続を解除するで対応できます。
4. NotionとSlackの連携設定
NotionとSlackの連携には2つの方向があります。「SlackのデータをNotion AIで検索・活用する」方向と、「NotionのページをSlackに通知する」方向です。ここでは両方を設定します。
4-1. Notion AI Slackコネクターをセットアップする
Notion AI Slackコネクターは、SlackのパブリックチャンネルをNotion AIの検索対象に含める機能です。設定手順は以下のとおりです。
- Notionにログインし、左サイドバー下部の
設定を開く Notion AIタブを選択Slackの横にある+をクリック- Slackへリダイレクトされるので、接続したいSlackワークスペースが正しいことを確認してから「許可する」をクリック
- Notionの画面に戻り、連携するチャンネルを選択(「すべてのパブリックチャンネル」または特定チャンネルを選択)
接続完了後、Notion AIのチャット欄で「先週の#general チャンネルで決まったことは?」と聞くと、Slackの会話内容をもとに回答を生成するようになります。
4-2. SlackアプリをNotionのマイアプリとして登録する
Notionのページ更新をSlackに通知するには、逆方向の連携も設定します。
- Notionの
設定→接続(または「マイ接続」)を開く - 一覧からSlackを選択し「接続する」をクリック
- Slack側で「Notionのアクセスを許可する」ワークスペースを選択して承認
その結果、Notionのページ・データベースに変更があったとき、指定したSlackチャンネルへ通知を飛ばせるようになります。
4-3. OAuth & Permissionsで必要な権限を設定する
自作のSlackアプリやZapier・Yoomを経由して連携する場合、Slack App管理画面で以下の権限(スコープ)が必要です。
channels:history:パブリックチャンネルのメッセージ読み取りchat:write:SlackへのメッセージBot投稿files:read:ファイル・添付の読み取り(必要な場合)im:history(DM読み取り):Notion AI Slackコネクターの対象外。個人設定で別途接続が必要権限が多すぎると管理者承認が下りにくくなります。最小権限の原則で、必要なスコープのみを申請してください。
5. AI議事録をNotionに自動転送するワークフロー構築

ここが本記事のコアです。Slackで生成されたAI議事録を、Notionに自動で転送・保存する仕組みを作ります。方法は3パターンありますが、最も手軽なのはYoomを使う方法です。
5-1. Slackの議事録通知をNotionに送信する(Yoom連携)
Yoomは日本製のノーコード自動化ツールで、Slack→Notion連携のテンプレートが用意されています。具体的には、「NotionにページがつくられたらSlackに通知」「SlackのメッセージをNotionに保存」の2方向テンプレートが公開されていました(出典:Yoom公式テンプレートページ、2026年7月時点)。
無料プランで基本的なフローを試せる
それぞれOAuth認証で接続
「Slackの特定チャンネルに投稿→Notionに保存」フローを選ぶ
テスト実行でNotionにページが生成されるか確認
5-2. Notionデータベースへの自動保存を設定する
Yoomのフロー設定画面で、Notion側のアクションを「データベースに新しいページを作成」に設定します。その際、以下のフィールドマッピングを設定してください。
| Slackのデータ | Notionのプロパティ |
|————–|——————|
| メッセージ送信日時 | 日付プロパティ |
| チャンネル名 | セレクトまたはテキスト |
| AI要約テキスト | ページ本文またはテキストプロパティ |
| 投稿者名 | テキストプロパティ |
データベースのビューを「ギャラリー」にしておくと、会議日時・チャンネル別に議事録が一覧できて便利です。
5-3. AI要約の自動生成と整形
専用の文字起こしツールを使う場合、Notta
が強力な選択肢です。NottaはZoom・Google Meet・Teams・対面録音など多様なソースに対応し、会議終了後に自動で要約・アクションアイテム抽出を行います。さらに、生成されたレポートはNotionへの直接エクスポートまたはURLシェアに対応しています。
無料プラン〜有料プランあり(2026年7月時点)
多プラットフォーム対応の専用文字起こしAI。Zoom・Meet・Teamsなど幅広い会議に対応。自動要約・アクションアイテム抽出も得意
こんな人向け:Slack以外の会議ツールも使っているチーム
要公式サイト確認(2026年7月時点)
AI議事録に特化したツール。アクションアイテムの自動追跡やチーム共有機能を重視した設計
こんな人向け:議事録からのタスク管理まで一元化したいチーム
6. 業務別の実践的な活用シーン
設定が完了したら、チームの業務に合わせて使い方をカスタマイズします。以下では3つの典型的なシーンを見てみましょう。
6-1. マーケティングチームでの議事録管理
週次の施策会議で決まったことを全員が把握できない——これがマーケチームで最もよく起きる問題です。Slack×Notion連携を使えば、会議終了後5分以内に議事録がNotionデータベースに自動保存され、Slackの#marketing チャンネルに通知が飛ぶ流れを作れます。さらに、Notionのフィルター機能で「施策名」「担当者」「期限」のビューを作っておくと、進捗確認も楽になります。
6-2. 開発チームでのアクションアイテム追跡
スプリントレビューやバックログリファインメントの議事録は、アクションアイテムの抽出精度が命です。NotionのデータベースにTo-Doプロパティを設けておき、AI議事録のアクションアイテム部分を自動で該当プロパティに流し込む設定にすると、会議→タスク化の流れがシームレスになります。加えて、ZENCHORD1
のようなアクションアイテム追跡に強いツールを組み合わせると、さらに精度が上がります。
6-3. カスタマーサポートでのナレッジベース構築
サポートチームの週次振り返り会議の内容をNotionに蓄積していくと、FAQや対応マニュアルの素材になります。その際、Notion AIのSlackコネクターが設定済みであれば、「過去に同じ問い合わせへの対応方針は?」とNotionのAIチャットに聞くだけで、Slackの過去会話とNotionの議事録を横断して回答を生成してくれます。
7. 連携の最適化とトラブルシューティング
設定は完了しても、運用中に「なぜか転送されない」「要約の精度が低い」といった問題が出ることがあります。以下によくあるパターンと対処法をまとめます。
7-1. パフォーマンス最適化のコツ
Notionデータベースのページ数が増えると、Notion AIの検索速度が若干落ちる場合があります。そのため、議事録データベースには「アーカイブ済み」フィルターを設け、3ヶ月以上前の古い議事録は別データベースに移行する運用がおすすめです。また、Yoomのフローは実行頻度(ポーリング間隔)を短くするほどプランの実行回数を消費するため、リアルタイム性が不要な用途は15〜30分間隔に設定して節約してください。
7-2. よくある問題と解決法
うまくいくケース
- ワークスペースオーナーが両方の権限を持っている
- Business+以上のSlackプランを使用
- NotionのAPIトークンを対象データベースに接続済み
詰まりやすいケース
- Slackがプロプランで「AI機能が見当たらない」
- NotionワークスペースオーナーとSlackオーナーが別人
- APIトークンをデータベースに接続し忘れて「ページが作れない」エラー
「Notionへのページ作成に失敗する」エラーが出る場合は、まずNotionのインテグレーション設定画面で対象データベースへの「接続を追加」が完了しているか確認してください。ここが抜けているケースが最も多いです。
7-3. セキュリティ設定のベストプラクティス
Notion AI Slackコネクターはパブリックチャンネルのみを検索対象にします(プライベートチャンネルやDMは、各ユーザーが個別に追加接続した場合のみ対象)。機密性の高い会議はプライベートチャンネルで行い、Slack AIの議事録機能はそのチャンネル内のメンバーのみが閲覧できるよう設定してください。また、Yoom・Zapierなどの自動化ツールに渡すAPIトークンは定期的にローテーションし、不要になったインテグレーションはNotion側から削除する習慣をつけてください。
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8. よくある質問(FAQ)
Q1. プライベートSlackメッセージもAI議事録の対象になるか
Notion AI Slackコネクターの初期設定では、パブリックチャンネルのみが対象です。プライベートチャンネルやDMは、各ユーザーが自分のNotion設定から個別に接続を追加した場合にのみ、そのユーザー自身の検索に限って対象になります。つまり、他のメンバーのプライベートメッセージが勝手に共有されることはありません(出典:Notionヘルプセンター、2026年7月時点)。
Q2. 既存の議事録をNotionに一括移行できるか
Slackの過去のハドル要約は、Slackのエクスポート機能(Business+以上で利用可)でJSONとして書き出した後、Notionのインポート機能またはZapier・YoomのCSVインポートフローを使って一括登録できます。ただし、フォーマットの整形が必要なため、移行件数が100件を超える場合はPython(notion-clientライブラリ)でのスクリプト対応が現実的です。
Q3. Notion AIとSlack AIの連携に追加費用はかかるか
Notion AI Slackコネクターは、NotionのビジネスプランまたはエンタープライズプランにNotion AIアドオンを追加することで利用できます(2026年7月時点)。一方、SlackはBusiness+以上のプランにSlack AIが含まれます。つまり両方のプランとAIオプションが必要で、追加で「連携手数料」はかかりません。ただし、Yoom・Zapierなどの自動化ツールを経由する場合は、それぞれのツールの利用料が別途発生します。
9. まとめ&次のステップ
本記事では、AI議事録のSlack・Notion連携の設定方法を4つのフェーズで解説しました。
Slackだけで会議をしているチームはNotion AI Slackコネクターから始めるのが最短ルートです。一方、Zoom・Teamsなど複数の会議ツールを使っているチームは、Notta
のような専用文字起こしツールを挟んだほうが汎用性が高くなります。
さらに、アクションアイテムの追跡まで自動化したいなら、ZENCHORD1
の機能も確認してみてください。議事録の保存で終わらず、タスク管理まで一気通貫で回せるかどうかがポイントです。




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